皆さん、こんにちは。審査を務めさせて頂きます谷口です。
コンタクトセンターで電話のモニタリングをしたり、メールやチャットのログを見て感じることは、人の感じ方、物事の解釈、思考方法などが本当に様々だということです。
お客様はこんな風に考えるんだ、こんな解釈もできるんだ、と驚きの連続です。
だからこそ有難いことにコンタクトセンターにいると、偏った方々との会話から気付きを得て自分自身の話し方や人とのコミュニケーションが洗練され、人格的にもバランスが取れ器も広くなってくることになります。
コンタクトセンターのマネジメントは、そのようにお客様からオペレータ1人1人が学ぶだけに留まらず、組織全体への集合知の展開と能力開発の加速が求められますし、well-beingな環境を作るだけに留まらず、よりモティベーション高く活力のある様々な挑戦を続ける組織にする使命があります。
リーダー・オブ・ザ・イヤー部門にご応募頂くリーダーは、お客様から何を学び、どのような方向性を打ち出し実践し、結果どのような成果を得たのかを自分の言葉で語ってほしいです。
AIエージェントの進化過程にありますが、まだまだ人による顧客との直接対話はなくなりません。かえって人による応対が大いに差別化要素ともなります。
センター長や役員といった経営に近いマネジメント層の方々は、マネジメント・オブ・ザ・イヤー部門にご応募頂きますが、コンタクトセンターという組織をどのように経営が期待するパフォーマンスを発揮して経営貢献を果たしたのか、そこで応募者ご自身がどのような役割を演じたかを語ってもらいたいです。
申請時の設問回答には“シンプル”、“分かりやすく”を心がけて文章を書いて頂きたいですし、動画ではカメラ目線で信念と顧客対応業務への愛を自信を持って語って頂きたいです。
沢山のヒーローからのご応募を頂けること、お話しできること楽しみにしています。
審査員 谷口修
審査員ブログ – センター表彰部門【第7回/2025年】(渡部審査員)
皆さん、こんにちは。ISラボの渡部と申します。昨年度に引き続き審査員を務めさせていただきます。どうぞ、宜しくお願い致します。
生成AIの進化が止まりません。あらゆる業界で活用が進み、いよいよ実用フェーズに入ってきた印象です。今年の「コンタクトセンターアワード」でも、昨年にも増して多くの生成AI活用事例のエントリーがあることでしょう。
コールセンタージャパンの記事やセミナーを見ると、現状の活用は、通話ログの要約、FAQの自動生成、VOC分析、教育支援など、主にバックオフィス業務での効率化が中心となっています。確かにこれらの業務は導入しやすく、効果も分かりやすいため、各社とも積極的に取り組んでいるようです。
しかし、生成AIの真価は、お客様との「リアルタイムな対話」においてこそ発揮されると私は考えています。ハルシネーション(事実と異なる生成内容)という課題は残りますが、今後は共感力や柔軟な応答力を備えたチャットボットやボイスボットが、CX(顧客体験)を飛躍的に向上させる鍵になるはずです。
お客様が「話してよかった」と感じるような生成AIの登場が、これからの注目ポイントです。コンタクトセンターが、単なる「対応の場」から「感動の場」へ進化する未来に、期待が高まります。
本業務への適用で、様々な課題を乗り越えて実用化している先進的な生成AI活用事例が今年度のコンタクトセンターアワードで登場することを期待したいと思います。
以上
センター表彰部門申込締め切りは明日5月9日、個人表彰部門は6月25日です – 事務局ブログ【第9回/2025年】
さて、既に多くの申し込みを頂いているセンター表彰制度ですが、申し込み受付の期限はいよいよ残り1日、5月9日(金)が受け付け締め切りとなりました。
申し込みは、申し込み責任者による参加意思表明(エントリー)だけですので参加ご予定の方はとりあえずお申し込み下さい。
申請書類の提出は6月11日(水)ですのでまだ作成の時間は1カ月あります。
5月9日(金)を過ぎますと事情の如何に関わらず今年度の受け付けはできませんのでご注意ください。
個人表彰部門の申し込み期限は6月25日(水)ですからこちらはまだ余裕があります。
スーパーバイザーや運営の専門スキルを要したトレーナーや品質管理者、ロボティクスやAIの企画/設計者などのスペシャリストはリーダー・オブ・ザ・イヤー部門(LOY)に、マネージャー、センター長、役員などの上位マネジメントの方々はマネジメント・オブ・ザ・イヤー部門(MOY)にご応募頂けます。
DX化が進むセンター組織において、今まで以上にリテラシーを高めカスタマーフロントでもオペレータ支援領域でも様々なシステムの導入展開が進んでいますが、それと併せて顧客接点でのシステムと人とのシームレスなコンタクトエスカレーションが大事となり、トータルな品質維持ができなくてはなりません。
このような組織になくてはならないスキルフルな“スペシャリスト“、組織をうまく動かす“リーダー”の応募を期待します。自薦・他薦を問いません。
コンタクトセンターは人の組織、このセンターにこの人あり、という方々に是非スポットライトを当てましょう。
事務局・審査員一同期待して皆様からの応募をお待ちしています。
くれぐれも締め切り日はお忘れなく、ご応募頂きますようお願い致します。
審査員ブログ – センター表彰部門【第6回/2025年】(谷口審査員)
皆さん、こんにちは。審査を務めさせて頂きます谷口です。
今年、早いものでアワードを始めてから22年が経ちます。
センター表彰部門に参加された全ての申請を見ていますが、ほとんどの申請を思い出すことができます。それぞれが時代時代で環境を反映した内容となっていました。
複数年にわたって参加されている企業の申請をみると、単純に環境を反映したものというよりは、ビジネスモデルや周囲環境の変化に伴って上手にトランスフォームしていることがよくわかります。
センター運営の組織的柔軟さや、常に改善・変革のチャレンジをされている文化・風土なしにトランスフォームができません。
固定電話から携帯・スマホへ、メールからチャット・SMS,SNSへと顧客のチャネル選択肢が変遷し、顧客の期待値そのものが変化している状態にどうアジャストしていくか、加えてロボティクス技術や広義のAIとどのように協業していくかというトランスフォームが要求される今、トランスフォームの方法の正解は1つではありませんので、是非多くのセンターの試行錯誤、取り組みの実際を発表して頂きたいと思います。
目の付け所、施した工夫、かなえた成果、感じた学びを他のセンターのマネジメントに教えるつもりで丁寧に資料を作り込んで下さい。
自社の事を話すだけではなく、アワードでは他のセンターの取り組みから学ぶことも多いと思います。楽しく学び合おうではありませんか。
沢山のトランスフォーマー、集まりましょう!
審査員 谷口修
センター表彰部門申込締切は5月9日です – 事務局ブログ【第8回/2025年】
4月11日には博多で多くの皆様と交流できました。忙しい中お集まり頂き有難うございました。
勉強会の講師陣は、青森、埼玉、東京、兵庫から駆け付け、九州に居ては普段なかなか直接会って話すことのできない方々と交流できたことは刺激であり貴重な経験だったと思います。
交流会第2弾は山形を予定していますが、内容・日程決まり次第お伝えしますので楽しみにお待ち下さい。
さて、センター表彰制度の申し込み受付の期限はあと2週間後の5月9日(金)です。
申し込みは、申し込み責任者による参加意思表明(エントリー)だけですので参加ご予定の方はこの期間内にお申し込み下さい。
申請書類の提出は6月11日(水)ですので作成の時間的余裕は十分あります。
ただ、初参加の方は申し込みと参加料の支払い完了の両方を確認できてはじめて過去資料のアーカイブ閲覧が可能となりますのでご注意ください。
資料作成に際して過去資料を参照したい向きには参加料の支払いタイミングにご留意頂いて、計画的な申込をお願いします。
また、5月9日(金)を過ぎますと事情の如何に関わらず今年度の受け付けはできませんのでご注意ください。
このところ生成AIを中心に様々なロボティクス技術の試行・導入が多くのセンターで行われていること見聞きします。AIエージェントによるセンター運営も視野に入っていると思いますが、今年の申請はストラテジー部門でもオペレーション部門でもテクノロジー部門でも、また人との融合に工夫されたピープル部門でもAI花盛りになるのではないかと想像します。
かたや益々”人“にしかできない対応や人を守り育てる工夫や施策も重要となっている昨今ですので、その領域での申請も多くありそうな予感がします。
いずれにせよ従来に比してスピード感のある改善・改革の工夫や施策があるだろうと事務局・審査員一同期待して皆様からの応募をお待ちしています。
くれぐれも締め切り日はお忘れなく、ご応募頂きますようお願い致します。
審査員ブログ – センター表彰部門【第5回/2025年】(小栗審査員)
生成AIの進化は、私たちの想像を遥かに超えるスピードで進んでいます。2025年の最大のホットトピックは間違いなく「AIエージェント」でしょう。単なる質問応答だけでなく、ユーザーの意図を理解し、複数のシステムと連携しながら自律的にタスクを完了させる能力を持つAIが実用化され始めています。
このような変化の中で、顧客と企業のコミュニケーション方法も少しずつ形を変えていくのではないかと感じています。顧客はAIを通じて企業とやり取りする機会が増え、企業側もAIを活用して顧客の声をより丁寧に理解できるようになっています。生成AIを前提とした未来を見据えた取り組みが今後は求められてくるのではないでしょうか。それは単にAIを導入するだけでなく、人間とAIの役割分担の再定義、組織構造の見直し、そしてスキル育成の仕組みづくりまでをさします。
小さな一歩から始まる取り組みも、大きな変革につながる可能性を秘めています。
ぜひ皆様の日々の工夫や挑戦を応募いただき、コンタクトセンターの未来を一緒に創造していきましょう。
皆様からの応募を心よりお待ちしております。
審査員ブログ – 個人表彰部門【第4回/2025年】(山下審査員)
このたび、CCアワードの審査員を務めることになりました。
普段は、企業のカスタマーサポートやコールセンターと関わりながら、お客様との接点を大切にする仕組みづくりに取り組んでいます。
コールセンターは単なる「問い合わせ窓口」ではなく、お客様との関係を築く大切な場所。企業の想いを届ける役割もあり、ブランドの信頼を支える存在だと考えています。
今回審査員として関わることになったのは、そんな“お客様と企業をつなぐ”コミュニケーションの価値を、改めて見つめ直す機会になると感じたからです。普段、コールセンターの運営や応対品質の向上に携わる中で、「伝える」ではなく「伝わる」ことの大切さを痛感しています。マニュアル通りの対応だけではなく、相手の気持ちを汲み取り、心が動く瞬間を生むコミュニケーション。そうした“本当に寄り添う対応”を、審査の中で見つけていきたいと思っています。
また、今回初めて審査員を務める立場として、業界の最前線で活躍する皆さんの取り組みを知ることができるのを楽しみにしています。日々お客様と向き合う中で生まれる工夫や想い、それがどのように形になっているのか、その一つひとつに私自身も多くの学びを得られるのではないかと期待しています。
審査を通じて、素晴らしい応対に触れそれを多くの方に伝えることで、コールセンターの可能性や価値をさらに広げていければと思います。どんな応募に出会えるのか、今からとても楽しみです!
福岡で会いましょう – 事務局ブログ【第7回/2025年】
関東では一挙に桜が満開となり、でもその後は冬のような気温と雨が続きます。
皆様の地域はいかがでしょうか?
来週11日(金)には今年度交流イベントの第1弾「勉強会&交流会in福岡」を開催します。
コンタクトセンターのマネジメントにとって同じ悩みや課題感を抱える同志と意見交換ができる機会です。
昨年アワードの受賞企業のであるソニーネットワークコミュニケーションズ様は運用現場でローコードのRPAを使いこなし、組織横断的なDX化を推進させた事例を、NTT東日本様は通常顧客向けに提供するチャットボットをオペレータに適用したDX事例でCX強化を果たした事例を紹介して頂きます。
ネスレ日本様はカスハラ対応にゲーミフィケーション風研修ツールを開発導入した成果を発表して頂きます。いずれも着眼点のすばらしさとスピード感のある適用と成果に感服するものです。
青森・八戸から来て頂くNTT東日本様、兵庫・神戸からのネスレ日本様、東京のソニーネットワークコミュニケーションズ様が一堂に会して頂く事はアワードの審査会以外ではありえませんし、九州方面の皆様にとっては貴重な時間となるはずです。登壇企業との質疑応答はできますし、意見交換の時間もたっぷりと用意されています。
加えて「緊急特別講演」として、コールセンタージャパン編集部が実施した「カスハラ実態調査」の結果を、どこよりも早くレポートします。オペレータやSVなど、現場の人材を対象とした実態調査を実施。現場の生々しい声と実態をレポートするとともに、そこから浮かび上がった「根本的な課題」を指摘、今後の方向性を示唆します。
企業規模を問わず、ストレスチェックまで義務化された現在、カスハラ対策は、企業規模を問わず喫緊の課題です。対策を軽視すると、安全配慮義務違反に問われ、SNSでの拡散によってより深刻な採用難を招くばかりか、企業価値、ブランド価値を失墜させかねません。
なお今回、受講いただいた方でお名刺交換させていただいた方には、調査結果の抜粋版をデータでご提供します。福岡だけでの特典です。
協賛企業の、モビルス様、アドバンストメディア様、コムデザイン様、RightTouch様、HP様、電話放送局様からは先進技術動向をご紹介頂きますので、おおよそクラウドや生成AIをはじめとする今分かっていなければならない技術については理解を深めることができます。
センターのDX化を進めようとお考えの方、育成や研修に工夫が欲しいとお考えの方、テクノロジーの利活用でTIPSが欲しい方、センター内インフラの改善・改革を進めたい方には間違いなく有益な情報を得て頂くことができるはずです。また、参加各社とのネットワーキングが可能となりますので万障お繰り合わせの上ご参加下さい。
ご参加は無料です。
4月11日(金)の午後です。ご都合がつく方は是非お申し込み下さい。
お申し込みは↓から、お早めに。
https://www.cc-award.com/event/event.php?id=115
多くの皆様とお会いできます事、楽しみにしています。
なお、センター表彰部門、個人表彰部門の審査員によるブログも絶賛掲載中です。
センター表彰部門・個人表彰部門への申請をご検討の方は是非お読み下さい。
審査員ブログ – 個人表彰部門【第3回/2025年】(和泉審査員)
皆さま、こんにちは。
個人表彰部門の審査員を務めます、カルディアクロスの和泉祐子です。どうぞよろしくお願いいたします。
「リーダーシップって何ですか?」と聞かれたら、皆さんはどのように説明しますか?
私は「周囲に与える影響力」と定義しています。この定義に則れば、ポジティブなリーダーシップがある一方で、ネガティブなリーダーシップも存在することになります。アワードで表彰したいのは、もちろん、ポジティブなリーダーシップを発揮している方々です。
言わずもがなですが、周囲に影響を与える過程では、コミュニケーションが大きな役割を果たします。特にコールセンターの管理職は、全方位的なコミュニケーションが必要不可欠。従って個人賞の審査においても、候補者のコミュニケーション力に着目しています。
一次選考は書類審査ですが、この申請書類の読み込みに、思わぬ時間を取られることがあります。一つの文章が延々と300文字近く続き、結局、何が書いてあるのかさっぱりわからない、、、というケースです。採点するために、3回も4回も読み直します。文章を短く区切ったり、わかりやすく再構築したり、何とか正しく理解しようと努めますが、正直なところ骨が折れます。
誇りたい実績が沢山あるのは良いことですが、その内容が理解できなければ、評価のしようがありません。候補者は現場からの叩き上げで、口頭のコミュニケーションに長けている一方、文字のコミュニケーションは苦手という方が多いのかもしれません。
管理職になると経営層への報告や提案、社内外への告知など、書面のコミュニケーションが急増します。仕事で成果を上げるためにも、初級管理職のうちに文章力を磨いて頂きたいなぁと願うばかりです。
という訳で、今年こそ「一度読めば理解できる」申請書類が揃うよう、大いに期待しております!
審査員ブログ – センター表彰部門【第4回/2025年】(逸見審査員)
事業会社の社員として23年間、コンサルタントとして9年間、これまで多くの商売に関わってきましたが、どれだけ最新の仕組みを取り入れようと、どれだけ素晴らしい品質の商品/サービスを提供していようと、一番重要なのは接客です。お客さまと会話し、そのニーズや思いをくみ取り、さらに会話を重ねる中で、お客さまに満足いただける体験を提供する事です。
コロナ渦を経てオンライン接客の機会が増える中で、あらためてコンタクトセンターの役割が見直されています。店頭でも通話口でも、姿が見えていても見えていなくても、接客である事には変わりは無いと思います。もしかしたら対面せずに接客できるオペレーターさんの能力は、とても高いのではないかと思っています。
加えて生成AIの活用や、デジタル化によるデータの蓄積が進み、様々な状況の“見える化”が出来るようになって、再現性のある取り組みとして改善が進む時代でもあります。しかしながら生成AIは、ベテランの経験値を学習し、かつベテランが補正したり新しい仮説を立てて取り組むからこそ商用環境として活用出来るようになります。データもどれだけたくさんあっても活用し切れない“データ沼“になって嵌ってしまいがちですが、現場の声と経験値の中で改善の仮説を立ててこそ、役に立つものとなります。
こうした取り組みを自社の中で頑張っていらっしゃる企業はたくさんありますが、コンサルタントの立場で客観的に見ていると、同じような課題で悩んでいたり、他社では既に突破口を見つけていた理するケースを多く見受けます。自社で頑張りつつ、多くの企業と学び合う場があれば課題の多くは早々に解消され、業務効率化の先にある企業の収益改善にまで効果を発揮でき、経営からの理解と支援を受けられるようになります。コストセンターからプロフィットセンターへの進化です。
このアワードに参加して自社の取り組みを振り返って整理し伝える事は、他社の参考事例になり、自らも学ぶ機会を得る事になります。それは我々審査員にとっても学びの場となります。何かあればぜひご相談ください。
皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。